投資をやっている方は一度は聞いたことがあると思います「S&P500」について解説したいと思います。
S&P500とは米国を代表する株式指数
日本でよく知られている株価指数には日経平均やTOPIXなどがありますが、アメリカを代表する株価指数のひとつがS&P500です。
S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数で、市場規模・流動性・業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場および登録されている約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。
アメリカでは、NYダウ・NASDAQ総合指数と並ぶ米国の代表的な株価指数の1つです。S&P500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、米国市場全体の動きを概ね反映していると言えます。
組入銘柄の選定基準には最低時価総額や浮動株比率、4期連続黒字などの厳格な条件があり、その基準をクリアした優良企業のみで構成されています。
![株価指数](https://kawaki-fp2022.com/wp-content/uploads/2022/03/stock-g7d0b66c0d_1920-800x546.jpg)
S&P500を構成する主な銘柄
- アップル
- アマゾン・ドット・コム
- マイクロソフト
- テスラ
- メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)
- アルファベット(Googleを運営)
![google](https://kawaki-fp2022.com/wp-content/uploads/2022/03/google-g1876bfa49_1280-800x500.jpg)
S&P500への投資方法は投資信託
S&P500指数に連動したファンドに投資することになります。
投資信託
1日1回算出される基準価格にて購入することができます。投資信託は上場していないのでリアルタイムで購入することは出来ません。
【主な商品】
◆SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
(管理費用)0.0938%
(純資産額)539,467百万円
引用:SBI証券HP
◆eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
「S&P500インデックスマザーファンド」への投資を通じて、主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行い、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目的とした運用を行う。原則、為替ヘッジを行わない。
(管理費用)0.0968%
(純資産額)11,451.35億円
引用:楽天証券HP
◆iFree S&P500
主として、「S&P500インデックス・マザーファンド」を通じて、米国の株式(DR(預託証券)を含む)に投資し、投資成果をS&P500指数(円ベース)の動きに連動させることをめざして運用する。運用の効率化を図るため、米国株式の指数との連動をめざすETFと株価指数先物取引を利用することがある。為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行わない。
(管理費用)0.2475%
(純資産額)550.23億円
引用:楽天証券HP
ETF
ETFは上場投資信託とも言われ、株式と同じように証券会社を通じて証券取引所に買付や売却の注文を出します。株式と同じなので、価格はリアルタイムで変動していますし、売買単位が決まっており、売買単位ごとで注文します。
【主な商品】
◆バンガード・S&P500 ETF
バンガード・S&P 500 ETF(Vanguard 500 Index Fund ETF)は、総額が大きい米国株式を構成銘柄とするS&P 500指数(同インデックス)の投資パフォーマンスに連動する投資成果を目指す。同インデックスは、米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成され、米国株式市場のパフォーマンスを表すベンチマークとして知られる。
(管理費用)0.03%
(運用会社)ザ・バンガード・グループ・インク
引用:楽天証券HP
◆iシェアーズ・コア S&P500ETF
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(iShares Core S&P 500 ETF)は上場投資信託。同ファンドはStandard & Poor’s 500 Index(同指数)に連動する投資成果を目指す。同指数は米国株式市場の大型株のパフォーマンスを反映する。同指数はすべての上場した米国株式証券の時価総額の約80%を含む。構成銘柄のウェイトは発行済み株式の浮動株調整後時価総額に基づいて加重される。同ファンドは、集合的に同指数に類似した投資プロファイルを持つ同指数に含まれた証券の代表サンプルに投資する。同ファンドは消費者の非循環、金融、エネルギー、テクノロジー、通信、産業、民生、循環、基本材料およびユーティリティなど分野に投資する。
(管理費用)0.03%
(運用会社)ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ
引用:楽天証券HP
◆SPDR S&P 500 ETF
SPDR S&P 500 ETF(SPDR S&P 500 ETF Trust)は上場投資信託である。同信託はS&P500種指数(同指数)の価格・利回りのパフォーマンスに連動する。同指数は24の独立系産業グループにわたり選択された500銘柄により構成される。同信託の投資分野には、情報技術、金融、エネルギー、医療、消費者必需品、工業、一般消費財、材料、公益事業及び電気通信サービスが含まれる。
(管理費用)0.09%
(運用会社)ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
引用:楽天証券HP
![考える](https://kawaki-fp2022.com/wp-content/uploads/2022/03/question-g2fb8fc85a_1920-800x489.jpg)
まとめ
- S&P500とは、アメリカを代表する株価指数のひとつです。
- S&P500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、米国市場全体の動きを概ね反映していると言えます。
- S&P500に投資をするには、S&P500の指数に連動した投資信託やETF(上場投資信託)などを購入する方法があります。
過去30年間のパフォーマンスとリスク
出典:マネックス証券HP
上の表を見てもおわかりの通り、過去30年のパフォーマンスを日経平均と比較してみると、その差は歴然です。
この間には数々の金融危機がありましたが、それを乗り越えてなお現在まで右肩上がりで推移しています。
しかしながら、将来が保証されているわけではありません。これまで短期的には大きな下落も経験しています。
また、日本からS&P500に投資する場合には、為替リスクも生じます。ドル建てで値上がりしていたとしても、ドル円が購入時よりも大きく円安に振れていれば、マイナスとなるケースも出てきます。
NISAや積立NISAを活用する
NISAや積立NISAを活用することも可能です。
年間購入額の上限はありますが、運用益が非課税となります。
NISAや積立NISAについては、また別の機会にご説明することにしますが、この制度を利用して購入できる商品もラインナップされていますので金融庁や証券会社のHPでご確認下さい。
最後に
投資初心者にとって、個別株を購入することはかなりハードルが高いと思います。
しかしながら、S&P500の指数に連動したファンドに投資することによって、選定されている500社に投資しているのと同じ効果があり、投資の基本である分散投資にもなります。
しかも、私達投資家は出資をするだけであとはお任せでいいのです。
S&P500は、アメリカ経済全体への投資と同様のパフォーマンスが期待できる株価指数です。主要企業に分散投資が叶うため、米国株投資への入り口として検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき有難うございました。
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投資の最終判断はお客様ご自身の責任でお願いします
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