【初心者必見!】暗号資産の代名詞ビットコインとは何かを簡単解説

ビットコインは投資初心者やこれから投資を始めようと考えている人にはハードルが高いのではと思っていませんか?

それは、ビットコインがどういうものなのか、特徴は?メリット・デメリットは?どうやって買えばいいの?という疑問が解決されていないからです。

私は2017年からiDeCoを始め、その後も投資信託を中心に資産運用を行なってきましたが、最近新しい投資先としてビットコインを始めました。

この記事では、ビットコインとは何かから始まって、特徴、メリット・デメリット、購入方法までを簡単にわかりやすく解説しています。

最後まで読んでいただけると、投資初心者やこれから投資を始めようかと考えている人にとって、ビットコインが投資対象として相応しいものなのかということがわかるはずです。

私自身もビットコインを始めようか悩んでいた時に、同じような疑問を徹底的に解決することによって投資をする決断をすることができました。

この記事がビットコインを始めるかどうかの判断材料のひとつになることを願っています。

目次

ビットコインとは?

bitcoin.jpg

ビットコインとは世界で最初の暗号資産であり、現在でも時価総額が最も高い暗号資産です。

暗号資産とは、インターネット上に存在するデジタル通貨の総称です。

デジタル通貨なので、実物の通貨は存在しません

ちなみに、仮想通貨と暗号資産は同じものです。2018年12月に金融庁が仮想通貨の呼称を暗合資産に改めると発表し、2020年5月1日に正式に施行されました。

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモトなる人物が発表した論文が始まりです。

しかし、サトシ・ナカモトなる人物がどのような人物なのかは今もってわかっていません。

中央管理者が存在しない、発行数の上限がある、ブロックチェーンと呼ばれるシステムで管理されているなどの法定通貨とは全く違った概念を持ったビットコインの特徴や仕組みについて解説します。

特徴

network.jpg

中央管理者が存在しない

ビットコインには、円やドルなどの法定通貨と違って中央銀行のような管理者が存在しません。

法定通貨の場合、中央銀行が発行数を調整したり、経済に重大な影響を及ぼすような価値の変動を抑制する機能を果たしていますが、ビットコインの場合はユーザーや投資家の需要によってその価値が決まります。

また、管理者が存在しない代わりに、取引記録をコンピューターネットワーク上に保存して共有することによって、その整合性やセキュリティを担保しています。

発行数に上限がある

円やドルのような法定通貨には発行数に上限がありません。

政府や中央銀行の金融政策によって、通貨を大量に発行したり市場の流通量を調整することも可能です。

しかし、ビットコインには2,100万枚という発行上限枚数が設定してありますので、インフレを起こす危険はなく、金のような希少価値を生み出しています。

ブロックチェーンによる管理

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれるシステムによって管理されています。

ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも言われます。

このシステムは、取引データをブロック単位で管理し、それらをひとつのチェーン状にして管理していることからブロックチェーンと呼ばれます。

特徴としては、誰がいつどのような情報を台帳に書き込んだのかを明確にして共有し、偽造できないような形で保存・管理する技術となっています。

また、複数のコンピューターがデータを分散して管理していることから、ひとつのサーバーに障害が発生しても全体に波及することはなく、システム障害に強いシステムと言えるでしょう。

block-chain.jpg
出典:いろはに投資HP「ブロックチェーンとは?仕組みを分かりやすく解説【投資家なら知っておきたい】

マイニング

mining.jpg

マイニングとは日本語で「採掘する」という意味です。

ブロックチェーンでは、いくつかの暗号化された取引データをブロックの中に保存していきます。その暗号を解読してその取引が間違いないかどうかを確認できれば、ひとつ前のデータと繋げていきます。この作業をマイニングと言います。そして、このマイニングを最初に行なっ人にのみ報酬としてビットコインが与えられます

現在、ビットコインが発行されるのはマイニングが成功したときだけなので、世界中のマイナーと呼ばれる人たちが熱心にマイニングを続けています。

しかし、このマイニングには膨大なデータを高速で処理する能力を備えた高性能なコンピューターと大量の電力が必要であり、かなりのコストがかかります。

購入方法

chart.jpg

金融庁の審査を受けた国内の暗号資産取引業者に口座を開設して購入するのが一般的です。

業者によって取り扱っている暗号資産の種類や手数料に違いがあります。

取扱暗号資産

ビットコインは基本的にどの業者も扱っていますが、アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産の総称)については業者によって取扱商品が異なります。

手数料

取引手数料

名前の通り、取引たびに発生する手数料です。

多くの暗号資産取引所は、この取引手数料を無料もしくは非常に低く設定しています。

スプレッド

スプレッドとは購入価格と売却価格との差のことを言います。

例えば、市場価格が100万円分のビットコインを購入すると、暗号資産取引所へは103万円支払うことになり、それをすぐ売却したとすると97万円でしか売却できないという仕組みのことです。この価格差6万円がスプレッドであり、暗号資産取引所の儲けとなります。

ホームページなどにはよく取引手数料ゼロと表記してありますが、代わりにスプレッドが設定されていますので注意して下さい。

国内の主な暗号資産取引所5選

コインチェック

ビットポイント

ビットフライヤー

DMMビットコイン

ビットバンク

出典:価格.com 投資・資産運用より 2022.6.8現在

暗号資産取引業者には販売所と取引所がある

暗号資産取引業者で購入するには、主に下記の2種類の購入方法があります。

販売所で購入する

販売所とは、暗号資産取引所が保有している暗号資産を直接購入する方法です。

販売所で購入する場合は暗号資産取引所が決めた価格で購入することになりますが、スプレッドが掛かります。

しかし、販売所では比較的簡単な操作で買いたい時に購入することができるので、初心者は販売所での購入から始める方が良いかもしれません。

取引所で購入する

取引所とは、ユーザー同士が売り注文と買い注文を出し合って、条件が一致した時点で取引が成立する購入方法です。

メリットとしては、販売所からの購入と比べて圧倒的にコストが安いことです。取引所での購入の場合はスプレッドの代わりに取引手数料が発生しますが、非常に低く設定されていますのでコスト面では取引所での購入の方が圧倒的にお得です。

しかし、販売所での購入よりも操作方法が複雑であったり、条件が一致しない場合は中々購入できなケースもありますので、初心者には少しハードルが高いかもしれません

メリットとデメリット

bitcoin.jpg

メリット

送金が早くて安い

ビットコインは、送金時に銀行のように仲介する組織が存在しないので、相手に直接送金することになり、銀行送金などに比べて圧倒的に短時間・低コストで送金することができます

世界中で利用できる

ビットコインには国家という概念がないので、使える場所であれば両替することなく世界中で使うことができます。

最近では、ビットコインを法定通貨に採用する国も出てきているので、今後は決済手段として使える場所が増えてくるのではないでしょうか。

少額から投資ができる

暗号資産取引所によって違いはありますが、ビットコインは100円単位からでも投資が可能です

例えば、1BTCが時価100万円とすると、0.0001BTCが時価100円ということになります。

このように少額から購入することができますので、自分の資金計画にあった投資が可能です。

ボラティリティが大きい

これまでのビットコインの値動きは下記の通りです。

ビットコイン値動き

出典:coindesk Japan HPより

既存の投資商品と比較しても値動きが大きいのがお分かりいただけると思います。

歴史が浅く、資産としての価値がまだはっきりとしていないこともあり、値動きが不安定なものとなっています。また、法定通貨や株式のように管理者が存在せず、値動きに対して限度を設けていないこともボラティリティが大きくなる要因のひとつでしょう。

このことから、タイミングが合えば大きな利益を得ることも可能ですが、逆に大きな損失を被るリスクがあることも理解しておきましょう

デメリット

価格が保証されていない

ビットコインには、円やドルなどの法定通貨と違って中央銀行のような管理者が存在しないので、誰もその価値を保証してはくれません。

法定通貨であれば、意図的に通貨量を調整することが可能ですが、そもそも管理者が存在しないビットコインは調整することが不可能なために価値が保証されないのです。

ボラティリティが大きい

メリットでも申し上げましたが、ボラティリティが大きいが故にデメリットにもなり得ることを理解しておきましょう。

購入方法とタイミングによってはハイリスク・ハイリターンになり得るということです。

ハッキングのリスクがある

hacking.jpg

ビットコインは実物の貨幣が存在しないので、通常は暗号資産取引所で管理することになります。

口座を開設する時に併せてウォレットという暗号資産を保管しておく財布のようなものが作られそこに保管されます。

しかし、通常のウォレットでは暗号資産取引所に対するハッキングのリスクがあります

ビットコイン自体はブロックチェーンというセキュリティの非常に強固なシステムを採用していますが、保管場所である暗号資産取引所がハッキングされる危険性があります。

このリスクを回避するためにはコールドウォレットを作ってそこに保管する方法がありますが、コールドウォレットについてはまた別の記事で解説する予定です。

ネットが繋がっていないと取引できない

ビットコインは実物が存在しない仮想通貨です。

ネット上に存在するものなので、ネットに繋がった環境でしか取引ができません。

税金が高い

現在の税法では、ビットコインで儲けた利益は雑所得となります。

雑所得は累進課税を採用しているため、儲けが大ききなれば税率も高くなります。

お小遣い程度であればそれほど影響はありませんが、大きく利益を上げた場合はそれなりの影響があることを理解しておきましょう。

送金間違いを訂正することができない

ビットコインは、間違えて送金した場合に取り消すことができません。

銀行取引と違って管理する機関がないので、間違いや不正による被害を保証してくれる仕組みがありません。従って、間違って送金してしまった場合は取り戻す方法がないのです。

法整備が追いついていない

ビットコインはまだ歴史が浅いため、関連する法律の整備が追いついてないのが実情です。

ボラティリティが大きく、巨額の損失を出すことがあり、不正取引に使用されたりする可能性も大きいため、法律を整備したり規制を強化する動きが進んでいます。

法整備や規制強化によってビットコインの価値や値動きが大きく変わる可能性もありますので注視する必要があります。

まとめ

ここまで読んできて、ビットコインに関する疑問や不安が解消されましたか?

あらためてビットコインの特徴やメリット・デメリットをまとめると下記の通りです。

【ビットコインの特徴】

  • 法定通貨における中央銀行のような管理者が存在しない
  • 発行数の上限が2,100万枚と決まっている
  • ブロックチェーンというセキュリティの高いシステムで運用されている
  • マイニングという承認作業を行うことで、報酬としてビットコインを受取ることができる

【メリット】

  • 送金が安くて早い
  • 世界中で使用できる
  • 少額から投資することができる
  • ボラティリティが大きい

【デメリット】

  • 価格が保証されていない
  • ボラティリティが大きい
  • ハッキングのリスクがある
  • ネットに繋がっていないと取引できない
  • 利益にかかる税金が高い
  • 送金間違いを訂正できない
  • 法整備が整っていない

ビットコインはまだ歴史の浅く、今後の値動きについては不透明な部分が多いと言わざるを得ませんが、発行枚数の上限が2,100万枚と決められていることから、投資対象としては今後さらに希少価値が上がる可能性を秘めているので、初心者も投資対象のひとつとして考えていいのではないでしょうか。

ここでは決済手段としてではなく、投資対象としてのビットコインについて、私が実践している投資方法をご紹介します。

  • 中長期保有を前提に少額からはじめる
  • 一度に購入するのではなく、月々などに分散して購入する
  • 取引所で購入する
  • 取引所での購入時の手数料がゼロの暗号資産取引所で口座を開設する
     お勧め:Coincheck(コインチェック)、 BITPOINT(ビットポイント) など

ビットコインはボラティリティの大きい投資商品なので、これからも相場が大きく変動することが想像されますが、一喜一憂することなく上記の方法で投資を続けることが大切です。

例えビットコインであっても投資の基本である『長期分散投資』を実践していれば決して危険な投資商品ではありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

FPカワキ

投資の最終判断は自己責任でお願い致します

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引士
東証プライム上場企業で約20年間税務会計に携わる
現在は「iDeCo」「積立NISA」「投資信託」「日本株個別銘柄」「ビットコイン」等で資産運用中

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次