ビットコインに投資をしている方ならMakerやTakerという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これはビットコインを取引するうえで是非知っておいてほしい言葉なのです。
なぜなら、取引の際に掛かる手数料に関係してくるからです。
勿論、私も最初は何のことだかわからなかったし、わからなくても普通に取引している分には影響ないだろうと考えていましたが、この言葉の意味を知ったことで暗号資産取引所選びにとてもプラスになりました。
この記事では、MakerとTakerの意味とその違い、また具体的にどこに影響してくるのかを出来るだけわかりやすく解説するので、ぜひ暗号資産取引所選びに役立てて下さい。
暗号資産取引所での取引方法
暗号資産取引所で売買を行う方法には、販売所を使う方法と取引所を使う方法の2通りがあります。
今回のテーマであるMakerやTakerは、そのうちの取引所での売買に関係してきます。
ここでは取引所での売買を前提に解説していきます
MakerとTaker
買い板/売り板
これは、暗号資産取引所の買い板/売り板と呼ばれる画面です。
今回は、私も使っているCoincheckのアプリの画面を使って解説します。
ここは、ユーザー同士が売り注文や買い注文を出し合って取引を行う場所です。
取引所を使って売買をする時はこの画面を使用します
現在、この画面には「売 3085715」=「1BTCあたり3,085,715円の価格で売ります」という注文や「買 3084221」=「1BTCあたり3,084,221円の価格で買います」という注文が並んでいます。
この注文内容は秒単位で刻々と変化していきます。
それは、売り注文や買い注文が新しく並んだり、並んだ注文を約定(取引が成立すること)したりという取引が常に行われているからです。
ユーザー同士が常に注文と約定を繰り返しているのです
Maker・Takerとは?
MakerとTakerをわかりやすく説明すると次のようになります。
- 「買い板/売り板」に売り注文や買い注文を出す人のことをMakerと言う
- 「買い板/売り板」に並んでいる注文に応じて売買する人のことをTakerと言う
売り注文や買い注文を出して買い板/売り板を作る人だからMaker、買い板/売り板に並んでいる注文を約定して取っていく人だからTakerとも言えるでしょう。
これらのことから、指値注文を出す人のことをMaker、成行注文を出す人のことをTakerとも言えそうですが、実は指値注文を出す人が必ずMakerとは限りません。
例えば、現在の取引価格より高い金額で買いの指値注文を出したり、低い金額で売りの指値注文を出した場合は、「買い板/売り板」に注文が並ばずにすぐに約定してしまうので、この場合はTakerとなります。
ここは、MakerとTakerの違いを理解するうえでのポイントでもあります
取引手数料との関係
暗号資産取引所を比較する
このMakerとTakerとの違いは、取引所での売買手数料に関係してきます。
私が使っている暗号資産取引所で比較してみます。
Maker | Taker | |
bitbank | -0.02% | 0.12% |
GMOコイン | -0.01% | 0.05% |
Coincheck | 0.00% | 0.00% |
この比較でもわかる通り、取引所の手数料の設定は暗号資産取引所によって様々です。
- 「bitbank」は、MakerとTakerで手数料率が違います。
- 「GMOコイン」は、MakerとTakerで手数料率が違います。
- 「Coincheck」は、Maker・Takerのどちらも無料です。
マイナス手数料とは?
比較した3社のうち、bitbankとGMOコインの手数料はMakerとTakerで手数料率が違います。
しかも、Makerはマイナス手数料となっています。
このマイナス手数料とは、簡単にいえば逆に手数料がもらえるということです。
暗号資産取引所としては、「買い板/売り板」に、売り注文や買い注文を出してもらわないことには取引所が成立しません。
つまり、Makerに対しては報奨金のような意味合いで逆に手数料を払っているのです。
まとめ
【MakerとTakerの違いは?】
「買い板/売り板」に売り注文や買い注文を出す人のことをMaker、「買い板/売り板」に並んでいる注文に応じて売買する人のことをTakerと言う
【MakerとTakerの違いがどこに影響する?】
暗号資産取引所によっては、同じ金額の取引であっても売買手数料の金額に違いが出る場合がある
私が使っている暗号資産取引所3社については、bitbankとGMOコインがMakerとTakerで手数料率を変えています。
暗号資産取引所を選ぶ際には、様々な条件を比較検討することが大切ですが、この手数料の違いも判断材料のひとつになります。
指値注文で売買する場合は、Maker手数料がマイナス設定のところがお得と言えます。
また、暗号資産取引所はリスク回避の意味でも、複数社を使うことをお勧めします。
最後までお読みいただき有難うございました。
投資の最終判断は自己責任でお願い致します
コメント